2006年 第1回日本構造デザイン賞
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総合選考評
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今回は、日本構造デザイン賞の発足第1号であったが、自薦、他薦あわせて24件の応募があった。応募業績は、いずれも高い内容を持つものであったが、慎重に審議した結果、3件(内1件は国外応募)の業績を表彰することになった。国外からの応募に受賞業績は、ドイツのヨルグ・シュライヒ氏によるものである。松井源吾賞時代にも国外からの応募があり、ハインツ・イスラー、レスリー・ロバートソン、ピーター・ライス、セシル・バルモンドの4氏が受賞している。これらの諸氏による業績は、いすれも国際的にも高い評価を受けているものであり、その受賞は、松井源吾賞の国際的な存在価値を高める効果があった。今回のシュライヒ氏の受賞は、これと同様の効果を与えるものと思われる。
審査の全般的な基準については、特に審査委員間で話あったわけではないが、奇を衒ったものや、ファッション的なものではなく、的確な技術的裏づけと、独創的な発想によって、健全で、優れたデザインの構造設計が得られていると思うものが、選ばれる結果となっている。
川口 衞(選考委員長・構造家)
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2006年 第1回日本構造デザイン賞
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竹内 徹(たけうち・とおる)/東京工業大学緑が丘1号館レトロフィット | 経歴と受賞作品・選考評 |
徐 光 (じょ・こう)/aLuminum-House | 経歴と受賞作品・選考評 |
J.シュライヒ/軽量構造の発展に対する顕著な貢献 | 経歴と受賞作品・選考評 |